脱毛症には進展性のものと一時的なものがある事は前に談じたが、おのおのに効果的な治療薬は違ってくる。
[育毛剤と呼称されるものなら何でもいい]のではなく、どこに働きかける薬なのか、また塗り薬なのか呑み込むタイプの薬なのか等をキッチリと把握してから使用するべきである。
これらの薬がどのようなプロセスで脱毛症を改善させていくのかを気付く為に、まず髪の毛の構造とヘアサイクルにかんして気付いておくとよいとおもう。

髪の毛を大幅に分けると、皮膚の中にもぐって外からはみえない毛根部分と、皮膚の外にでている毛幹部分が有る。
毛根は毛包と云う膜に包まれており、毛包の上部には皮脂腺がつながっていて皮脂を分泌している。
毛根の下部は卵型をした毛球と呼称される部分で、その底に毛乳頭(いわば髪の毛の生産工場)が有る。
毛球には髪を発達させる毛母細胞がつまっていて、毛母細胞は毛乳頭に通じている毛細血管から栄養をもらい、分裂をくりかえしながら上に伸び、髪の毛となっていくのだ。

★後遺症は?
毛を移植した部分の根元に血液が固まってかさぶたが出きる。
これは1週間ほどで自然にはがれて綺麗に治る。
後頭部の頭髪を採取した部分はメスで切り取って縫合して有る為、腫れや痛み、頭皮の異和感をおぼえる人もいるようである。
またまぶたや額の腫れを訴える人もいる。
これらは手術後1週間レベルで改善するようである。

脱毛症をなんとかしたい、と考慮した時、コスト面から対処法を選択する事が少なくないとおもう。
自毛植毛のように初期費用がドーンとかかるものは敬遠されがちであるが、後々のメンテナンス等キープ費も合わせて考慮すると、トータル的にはかつら等他の方法と大差ないかも知れない。
いずれにしても自身の脱毛状態を自己決断せず、いっぺん専門のドクターに対処法を対話するとよいとおもう。



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