男性型脱毛症を生じさせる物質はジヒドロテストステロンと云う物質で、それは5αリダクターゼと云う酵素の働きに拠って造られる事は前に談じた。
この5αリダクターゼには2つのタイプが在り、1型は全身の皮脂腺に広く実在するのに対し、2型は前頭部と頭頂部の毛乳頭細胞、毛母細胞、前立腺にだけ実在している。
2型の5αリダクターゼだけをブロックする事で、前頭部や頭頂部の脱毛の進展を食い留める働きをするのがフィナステリドと云う薬である。

ミノキシジルは血管を拡げて血圧を下げる働きを持ち、本来は悪性高血圧症の薬として使用されていた。
この薬を開発していた調査者の毛が濃くなった事をきっかけに育毛剤としての開発が始まり、男性型脱毛症の髪を再発達させる効果が認められ、アメリカで外用発毛剤として販売されはじめた。

これ以外、ティシュエキスパンダー法と云う方法も有る。
これは髪の毛のある部分の皮下にシリコンバッグを挿入し、そこへ生理食塩水を少しずつ入れてふくらませ頭皮を伸ばし、ゆとりの出きた頭皮で脱毛部分を覆う方法である。
瘢痕性の脱毛症によく用いられる方法である。

脱毛症をなんとかしたい、と考慮した時、コスト面から対処法を選択する事が少なくないとおもう。
自毛植毛のように初期費用がドーンとかかるものは敬遠されがちであるが、後々のメンテナンス等キープ費も合わせて考慮すると、トータル的にはかつら等他の方法と大差ないかも知れない。
いずれにしても自身の脱毛状態を自己決断せず、いっぺん専門のドクターに対処法を対話するとよいとおもう。



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